精神疾患について

うつ病に関して

うつ病になってから薬物治療を続けているがなかなか治らない、社会復帰ができない、いつも悪い方に考えてしまう、というお悩みを持っていらっしゃった方も多いと思います。

ストレスが続いたり、大きなストレスになるようなことがあったり、「喪失体験」からうつ病になると言われていますが、うつ病自体が長く続くと、「社会から阻害されてしまった」「人とうまく付き合うことができない」「うつ病がいつまでもなおらず、健康になれない」などうつ病そのものが喪失体験となってしまいます。

うつ病になると、いつも不快な考えに悩まされます。否定的なことを考えれば考えるほど気持ちは沈んでいきます。うつ病の時の否定的な考えは事実に基づいていません。悲しむ理由がなくても否定的なことを考えると悲しくなります。

否定的な考えとはどのようなものでしょうか。否定的な考えは自然に無意識にふっと浮かんできます。その考えは事実に基づくものではなく、自分に関して下す低い評価に基づいています。その考えは不合理で役に立たないものなのに、理屈にかなっていて正しいものと判断されてしまいます。そして、否定的な考えを信じれば信じるほど気持ちは暗くなります。

まず、否定的な考えに気づくことです。そのために自分の考えていることが現実的なものかどうか知る方法を学んでいきましょう。次に、否定的な考えを修正してもっと現実に即した考えにかえていく方法を学びましょう。


クリニックブログ
ブログもぜひご覧ください。
認知療法について、その他、辛い時の考え方なども掲載しています。